きまぐれポロロッカ

気分のまま

【沼落ちブログ】トゥバトゥにハマってワリワリになっちゃった

2度目の転職を経て、新しい職場に慣れたとはまだ言えない冬の始まりのころ、わたしは急に落ちてしまったのだ。

はじまり

ぼーっとCDTVを見ていた。
この後出てくるグループの名前は知っていた。なぜなら約4年前に音楽番組で見ていたからだ。この話は後で回収する。

その名前だけを知っているグループ、TOMORROW X TOGETHERのパフォーマンスを見ているうちに、魅了されてしまった。
魅了とかじゃ多分伝わらない、もっとすごい大きな気持ち、「あっ……好きだ」という気持ちになってしまっていた。

中でも大きな目でこちらを見る子が気になってしまった。綺麗な目。こちらを見透かすような大きな目で、身体を目一杯使ったダンスで、綺麗な高音で、彼は踊り切った。
たしかエンディング妖精も特別にやっていた気がする。

わたしはすぐさま公式Webサイトを開いた。
しかし愚かにも、この時にはこの大きなおめめの持ち主が誰かわからなかったのである!
アー写の表情じゃわからなかったのである。

なぜなら、韓国コンテンツにハマっていなかったから顔の区別が恐ろしくつかなかったのだ。

そもそもK-POPとわたし

長いことオタクをやっている。
そしてさまざまなジャンルを渡り歩いて、友人だけでなくフォロワーにさえ、不思議がられてるオタクがわたしである。

しかし、K-POPには何故かハマるタイミングに特に恵まれず今までやってきた。
周りにもKオタはいたし、東京で働いてた頃の行きつけの整体のお姉さんがセブチのオタクだったことまで覚えている。でも単純にハマるタイミングがなかったのだ。

長く(諸先輩方からすると短い)ハロヲタをしていたこともあり、好みの顔の子がなかなかK-POPにはいないと思っていた。

そう、分かろうとしないで、何も知らなかったのだ。

時は少し遡る。
わたしは俳優の稲葉友さんのファンなので、彼の出ているALL GOOD FRIDAYというラジオを愛好して聴いていた。金曜の昼4時間半という長い生放送のラジオは最初の頃こそ曲を飛ばしてトークだけ聴いていたのだが、リモートワーク時代は飛ばさずに聴いていた。

ある日、なんの曲だったかは覚えていないがNewJeansの曲を聴いた。衝撃だった。その場でYouTubeで検索してTwitterにいつものようにメモをしようとした。
そうして後で聞き返すのが、わたしの習慣だったのだ。

ラジオの画面にはアルバムのサムネイルが表示されるので、イラストのウサギが印象的だった。それよりも驚いたのは、YouTubeで検索したらなんとそのNewJeansとやらは韓国の女の子のアイドルだったのだ。

それがおそらく22年の秋頃だったと思われる。(わたしのTwitterは鍵垢なので検索ができないのだ)少なくともその数ヶ月後に再度Twitterにメモがわりに「やっぱ好き」と残していたので、そこでNewJeansは私にとって「曲だけ好みのアーティスト」になったのだ。

そして23年夏、「そういえばわたしが曲だけ好きなNewJeansとやらは今どうしてるかな」、と虫の知らせが働いた。
検索するとちょうどもうすぐアルバムがリリースされるとのことで、パワパフコラボのジャケットや0年代アニメ風のジャケットが飛び込んできた。その瞬間、わたしは心を掴まれてしまった。

今思うと奇跡的なタイミングだ。カムバの直前に存在を思い出し、毎日公開されるMVに心踊り、すぐに5人の顔やパーソナリティ、さまざまなことをdigっていった。
韓国語がわからないわたしのような、どニワカでもカムバの期間は楽しかった。

そう、この時はあくまでニュジにハマっただけで、韓国文化そのものにハマったわけではなかったのだ。
しかしながら、推し活韓国語などを買って、韓国コンテンツを応援することそのものに興味を持ったのが23年の夏のことだった。

実は曲だけ4年前から愛好していた

さらに遡る。2020年1月のことだ。
私は当時色々あり東京での就業を諦め、適応障害を抱えながら実家に帰ってくる真っ最中だった。

2019年の秋ごろに私は急にHiGH&LOW THE WORSTおよびTHE RAMPAGEにハマった。
そのことと仕事を辞めたのは全く関係のないことだが、当時の私の支えであったことは確かだ。

最近になって知ったことだが、そのランペ目当てに見たMステにトゥバは出ていたのだ。

ちょうどイルデビュー(日本デビュー)で943ことRun Awayを披露していたのだ。

例の如く韓国の子の顔を識別できていなかった私だが、943のキャッチーでかわいい音楽はお気に入りとなり、わざわざ日本語版ではなく、原曲の韓国語のものを、Spotifyのお気に入りリストに入れていた。

そのことを私はすっかり忘れていた。
いや、リストに入れていたことは覚えていたが、なぜこの曲をプレイリストに入れたかの経緯などすっかり忘れていたのだ。

邂逅、そして深淵へ

このエントリを出す今はトゥバの5人の区別の問題どころか、彼らのパーソナリティを深く深く深く深く愛しているのだが、2023年11月6日、最初は本当に顔の判別さえつかなかった。

そこでとにかくYouTubeの切り抜きや5人の紹介動画みたいなものを見漁った。
まぁ、限りなくグレーな行いなのだが、なにせ言語がわからないのだ。
言語の壁がわたしには大きかった。

そこで韓国アイドル文化「ケミ」の存在を知る。
関係性オタクの私には限りなくありがたい文化だった。

私がハマった最初期に混乱し、そしてその後の執着にもつながったのが、ウプズというケミの存在である。
ウプズ(우뿌즈)はボムギュとテヒョンのケミである。

TXTが当時行っていた配信アプリで、この二人がウジュプショラジオというコンテンツを行なっていたことに由来する。ウジュプショというのは韓国の流行り言葉のようで「宇宙を壊すほどの」という意味である。口上が一応用意されてるがここで全文を書くわけにいかないので要約すると宇宙を壊すほどの可愛さの二人ということだ。

私が混乱した理由、冒頭のおめめの大きな男の子はテヒョンだったのだが、グループ内にかなり似たような容姿の男の子がいてそれがボムギュだったのである。
平均身長180を超えるグループの中で177cmのテヒョンと180cmのボムギュは背格好もかなり似ており、顔も似ていることから本人たちも「グループ内では似ている方」と言及している動画もある。
(ちなみにその動画でテヒョンが「ボムギュヒョンは少女漫画顔、僕は少年漫画顔」と言っているのが個人的に分かりやすすぎてツボ)

ウプズの話だけで1本エントリを書けそうなのでこの辺りにしておくが、おそらくこの二人の関係性が自分に命中したからこそ、今も好きでいるのかもしれない。

なお、見事に沼落ちした私は、2024年の年明けくらいから韓国語の学習を独学で始めた。
字幕だけでは足りないし、リアルタイムでは字幕がないこともあるので、どんな小さな萌えも取りこぼしたくない……その一心で勉強を続けている。

永遠という約束

トゥバというアイドルは、他のアイドルと一線を画しているからこそ、少しとっつきにくい点がある。
往々にしてよく言われるのが、童話や古典の名作などの要素を散りばめたMVの伏線の多さや考察要素である。
これはうにゃうにゃ考えたいオタクの私には助かるので、私が定住している理由の一つでもある。

そして、そんな彼らのコンテンツによく出てくる言葉がある。

「明日」「約束」「永遠」だ。
あくまで現時点で私が思うだけだから、これよりもっと頻出の重要単語もあるかもしれないが、少なくともこの3つはよく出てくる。

なにせ今これを必死に書いている理由が明日発売するアルバムのタイトルが「minisode3:Tomorrow」である。このアルバムは、きっと彼らの活動の中で重大な地点であろうと思われるため、そのカムバに立ち会えることに深く感謝している。
そしてあの時たまたまテレビをつけて、ハマった自分にも感謝している。
(それはそうとこのエントリ書き始めたのがテヒョンの誕生日(※2/5)なので2ヶ月弱放置したことになる。筆不精すぎる)

話を戻そう。

「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」に収録された「교환 일기 (MOA Diary (Dubaddu Wari Wari))」という曲がある。교환 일기は交換日記という意味だ。
サブタイトルにもあるワリワリの略称で呼ばれることの多い曲なのでこれ以降はワリワリと記載する。

この曲では何度も「두밧두 와리와리(ドゥバッドゥ ワリワリ)」という言葉が繰り返される。印象的なので一度聞いたら忘れないと思う。

これこそが、祈りだと思っている。

繰言になるが、トゥバというアイドルの売りは少し独特な世界観なのだ。
デビュー曲のタイトルが「ある日、頭からツノが生えた」なのだから。

だからこの呪文には意味があるのだ。

種明かしをすると、「トゥバトゥ 永遠に」という呪文をワリワリという曲で私たちは唱えているのだ。

こんなにハッピーな曲で、ファンライブでも楽しく歌うワリワリだが、そこに込められたのは事務所の、本人の、そしてファン(MOA)の祈りなのだ。

もう少しだけ解説しておく、와리와리(ワリワリ)を言葉遊び(アナグラムではないが…まぁㅏをずらしたという説明が一番わかりやすいか?)したのが오래오래(オレオレ)であり、오래は古いとか長いとかの意味なのだが、「ずっとずっと」くらいに私は理解している。
トゥバトゥはハングルだと투바투なのでこちらも直接的には言わない……その彼らっぽい呪文の作りが可愛らしい。

youtu.be

個人的に好きな公式のワリワリのダンスショット貼っておきます。韓服かわいいね。
テヒョンはサムネの右端の濃いめの青にえんじ色のリボンの金髪の子、ボムギュはその隣のミント色の服の子です。

明日と永遠と

やっとエントリタイトルに戻ってこれただろうか。

つまり、トゥバトゥにハマって私はワリワリになってしまったのだ。

永遠なんてどこにもないのだが、私がこの呪文を唱え続ける限り、いつだって彼らは私の中で良い思い出として甦り続ける。

流行りの速い時代、彼らの国の兵役というシステム、韓国アイドルの7年契約、KーPOP第4世代と呼ばれる大波乱の時代に彼らは生きていて、そのかなり頂点に近いところにいるんじゃないかなと思う。それでも、きっといつかは終わりがやってくるとわたしは思ってしまう。自己防衛。

そしていくつものコンテンツが好きな私はいつか離れていくかもしれない。こればかりは仕方ない。わたしもわたしの人生を生きているのだから。

それでも、好きな気持ちだけは本物だから、この呪文を唱え続けるのだろう。
ふとした時にきっと思い出すと信じている。

明日カムバするアルバムは星の王子さまがモチーフであることが事前情報から分かっている。

王子くんは「星空の中に僕の星があるから、空を見上げて」と言った。だから私も彼らのことを思う時にそうやって好きの中を眺めるんだ。
キツネは「薔薇のために費やした時間が、薔薇を特別なものにする」と王子くんに言った。私はトゥバの5年の中でまだ5ヶ月も一緒にいないのだけれど、彼の言う「5年、10年、50年先もずっと一緒に」という言葉を信じてみたいと思う。

実際に彼らがそこにいてもいなくても。