きまぐれポロロッカ

気分のまま

2020年1月現場まとめ

1月現場の雑観です。歌舞伎1本、ハロプロ1現場、その他ミュージカル1本です。

 

・新春浅草歌舞伎第2部(浅草公会堂)(1/15)

絵本太功記尼ヶ崎閑居の場/仮名手本忠臣蔵祇園一力茶屋の場/お年玉挨拶は橋之助さん

前の日に思い立って当日券を手にする。500円の値上げが切ない。

お年玉挨拶は橋之助さん。なんか痩せた?今回のメンツだと年下組にあたるので弟感がかわいい。そしてやはり芝翫さんに声が似てるなあと。

今回の浅草には最推しがいないので(最推しは新橋だったし海老効果かチケ取れず)、正直行くことをそもそも迷ったんだけども、まあ未来のために勉強しておこうかなって感じでした。そのため、より大物っぽい第2部の方にしてみました。うーん重い。

絵本太功記は今年の大河が明智光秀なので、それを意識したっぽい。武智光秀の歌昇さんの気難しくて、だが悲しい運命の中で立っていなければならない悲しさが良かった。

忠臣蔵はなんか有名な場面らしい?手紙の内容バレするのがユーモラスでありつつ、敵討ちという大きな流れに向かっていくエモさが面白かった。

実は2本とも一番目を奪われたのが米吉さんだった。米吉さんを生で見るのは初めてだったけど、こんなに可憐で艶かしくて芯があるのにか弱くて可愛いとは。特に太閤記の方は赤姫だったので可愛い…もう話が重いのでしんどい役なんだけどとにかくかわいい。前髪の光秀の息子十次郎(隼人さん)の隣にいるとま〜〜〜〜かわいい夫婦…。でもこの後十次郎は死にます。展開が早いよ〜〜〜〜〜〜ン。

あと個人的に若女形(赤姫や遊女など役柄にかかわらず)がヒンヒン泣いているのがわたしの性癖にクリーンヒットする。今回は忠臣蔵のお軽の米吉さんが、兄平右衛門(巳之助さん)が怖くてヒンヒン泣いてて最高だった。もちろんその後夫の死を知って絶望泣きするんですが。今思えば、米吉さん第2部とにかく泣いてる演技ばっかで最高だけど演じるのしんどそうだな…。

ちなみに女役がヒンヒン泣いてて最高だな!ってなったのは昨年歌舞伎座での『西郷と豚姫』の舞妓雛遊ちゃんの莟玉さん(当時梅丸さん)。もうこの話するの5億回目だけどゆるしてほしい。ほんとにかわいかったんだ。ぼくがまもらなきゃ…ってクソリプおじさんの気持ちがむくむくと湧いてしまった。あれは狂う。

正直、浅草は去年がまじで楽しすぎた。あんな楽しいとは知らなかった。もう関西に戻ってしまったので気軽には行けなくなったけど、来年も遠征するつもりではある。

 

Hello!Project 2020 Winter HELLO!PROJECT is [  ]〜side B〜(オリックス劇場)(1/25)

実は初めてのハロコン参戦。今までは円盤とかでしか見たことなかった。なんか急に生で今のハロプロ全体を見ときたくて急遽チケット購入。まあカントリーいなくなってこぶし解散予定でムロも辞めるとか言うから…。3階後方空いてたので大阪は娘。コンは埋まるけどハロコンですら埋まらんのか〜と驚き。

初めてハロコン行って思ったのはまじで目が足りん。あとサイリウムかちかち色変えてると目離してしまうからある程度固定する必要あるな…ということ。

とりあえず各グループについて順に話してからシャッフルで思い出したことだけ言及する。

モーニング娘。′20
トゥーゼロ。そう読むのか。

2012年にドボンしてからずっとまー推しだったんだけど、今回生で見て北川莉央ちゃんに目を奪われる。細くて凛としててでもふにゃっと笑う…。好きかもしれない。それが確認できただけで良いかな。

アンジュルム
実はずっとちゃんと見れてなかった(直視できなかった、と言うのが正しいのかも)んだけどあやちょ卒以降の急な卒業ラッシュで逆に気になってる。でもむすぅいなくなっちゃうから誰を推せばいいのかわからない…。はちとりんちゃんが気になります。
眼鏡の男の子の寸劇で莉佳子×ムロで3期じゃん…こんなの少年漫画の二次創作じゃん…って胸がいっぱいになってしまった。

ギャラクシー劇場とパンタレイめちゃいい曲だったな。

・Juice=Juice
ゆかにゃ卒までは私の1推しグループだったんだけど、ハロコンで見るとなんかちゃんと見れたなかったな…と。やはりゆかにゃ卒で私の中で一区切り着いちゃったのかも。

ばばぶーん早く音源化してくれ。ボーダーラインは待ちすぎてよくわからなくなってきたぞ。

こぶしファクトリー
結成からちゃんと見れてなかった(直視できな以下略)んだけど、昨年の舞台リボーンで考えを変えることになった…のだが、まさか先にグループがなくなるとは。

つばきと一緒にパフォーマンスするの泣けるけど、なら最後にKOBOもう一回できたよね?と事務所に対して嫌な思いを抱えることとなる。

余談だが、つばき「抱きしめられてみたい」→こぶし「好きかもしれない」→こぶつば「今夜だけ浮かれたかった」のセトリ笑ってしまうね。

つばきファクトリー
舞台遙か6の前後で一度完全に流れを滞留させてしまった感じがある。それでもやはりききちゃんが真ん中にいると私たちは安心してしまう。ききちゃん含め9人が全員センターですみたいな顔してる時のつばきは強い。

こぶしというライバル(と書いて親友と読む)を失う2020年が彼女たちの正念場な気がする。例えるなら2014年のJuice=Juice。抜け出せるか。

・BEYOOOOONDS
本気で全員主役を演じているから面白い。2020年の事務所の推し方次第だ、がんばれアップフロント!!

元年バンジージャンプどうするんだろと思ったら新年バンジージャンプに歌詞を変えてきて笑ったが冬ハロコンでしか使えないじゃん!名曲なのにな。

私が見た回ではさやりんがパンタレイの冒頭の台詞言ってて優等生感あって最高だった。さやりんシェークスピア朗読させるCDを早く企画して。

私の今のハロプロの中の最推しはみいみちゃんなのですが、とにかくかわいくてびっくりした。いつも可愛いのに、一段と可愛くて、これからどんどん可愛くなるんだな…と思うと泣けてきた。

ハロプロ研修生
気付いたら全然知らない子ばかりになっていた。勉強します。
目がいったのは、斉藤円香ちゃんと小野田華凜ちゃんと豫風瑠乃ちゃんかな。

悪いヒトがいい曲だったので調べたら大橋莉子さんでした。メロディラインがいつもながら上手。あと振付の頭の頭頂部親指で指すとこ可愛くて好きだな。

余談ですが、小野田華凜ちゃんは演劇女子部の舞台遙か6でコハク演じてた演劇女子部の小野田暖優(あやさ)ちゃんの妹さん。顔がめちゃ似てる…。

○シャッフル曲とか
今回sideBはシャッフルが誕生月で分かれてます。

白いTOKYO(2月)はフッフーできて楽しかったな。チカテツあたりでやってほしいな。
桜チラリ(3月)も振りコピできて楽しいしりおちゃんがかわいかった。
シャニムニパラダイス(8月)めちゃめちゃ楽しかった!!ビヨ現場でもう1回やらせてくれ〜。ほのぴのユニゾンめっちゃいいことに気付いて過去のライブ映像見直すとやはりユニゾンが良い。
ハピネス幸福歓迎(10月)やはりベリの昔の曲は良い…。みいみちゃんがハート作ったので私は救われてしまいました。

ダンス部は目を引いたのはやはりまなか。動きの緩急だけじゃないんだよな。何がそこにある?色っぽいのに野性味がある。

全体曲のラスト3曲はめちゃ楽しい。スッペ「「「スッ」」」やるためにこっちのセトリ選んだだけある。Bメロラスト「好きと好きと好きと好きと言いなさいそうこの場で」の「この場で」のとこでモニターにみいみちゃん映って最高〜!!!してしまった。みいみちゃんバーイベの奇跡の香りダンス。の「ずっとここにいて」でギャーーーッってなったオタクだから、みいみちゃんに愛を叫ぶことに興奮を覚える。嫌な性癖を自覚してしまった。

Say Yeah もっとミラクルナイトはもうずっと楽しい曲なのでイントロで血が沸騰する。間奏の台詞がまーとよこやんになってて楽しかったが、個人的にはももひめとみいみにやってもらいたいのでこの曲もビヨにカバーしてもらう必要がある。

Magic of Love 実際何回大好きと言ってくれても足りないものよアハーハーウーフフーというわけで、ジュースのオタクなので何度も何度も何度も聞いてるけど大好きだなこの曲は。(もはやジュースの曲だと思っている)オタクが「大好き」って合唱できるのがやっぱたのしい。伝えたいもんな、大好きだって。通算何回大好きと思っただろう。やはりハロプロのこと好きなんだよな。

総括。ハロコン統一衣装のないハロコンは推しを見つけやすいが特別感が足りない。やりなおし!(1回じゃ足りなかったのでもっと見ていたい)

 

大人計画「キレイー神様と待ち合わせした女ー」(フェスティバルホール)(1/31)

母がチケット取ってたが、都合悪くなったため私が行くことに。

大人計画自体そんな知らなくて、あ〜大河いだてんに出てた人めっちゃ多いやんくらいの気持ちで観に行った。あと下ネタ多いとは聞いていた。

あらすじとしては日本のようで違う3つの部族で戦争をする世界で、大豆由来の兵隊の死体を回収する会社のバカな少年ハリコナと、出自不明な少女ケガレが出会う、ボーイミーツガール……と思ってたら違うかった。

最後まで救われなくて(救いはあるものの、ベストではなくベター、かな?程度)帰り道考え事しながら歩いてたら駅と反対に歩いてて貧血起こして帰れなくなった。笑い事ではない。

ヒロイン・ケガレは大人になってミソギと名乗るが、それが本当の名であり、本当の名を名乗るようになって、いつか見た優しい未来から足を踏み出すのが悲しい。ミソギは大臣だったか官僚だったか(手元にパンフなくて確認できず)の娘でありながら、誘拐され地下室で記憶を消される描写がある。そんなケガレ/ミソギが外の世界にいる私は「キレイ?」と投げかけるのがなんとも悲しい。綺麗かどうかは誰が決めるものではなく自分の心の持ちよう、にもできない戦乱の世の中。子供の頃見た女性になれない母親の悲しさ。この辺りは現実問題にも根ざした問題だが、なんせ初演が古いのでなんとも言えない。

主人公・ハリコナは母の腹の中にいる時に雀蜂に刺され血栓が脳にあるためバカだが、超能力を持っていて花を咲かせることができる。そのため、ケガレはハリコナに戦争から戻ってバカが治って結婚したら、花を見せて欲しいとお願いする。ハリコナは出征の際頭に弾丸を受け(これもマジシャンの頭から神様が出るのと対比な気はします)その時に血栓が破壊され、バカが治り頭脳明晰になり、ゲイになり、ケガレの愛を叶えられなくなる。

この時点でボーイミーツガールじゃないと悟る。

ラスト、宇宙に行く夢を叶えたハリコナは再び蜂に刺されバカになり、おそらく宇宙で爆死する。その爆発が地上では大輪の花に見えて、ケガレ/ミソギはかつての結婚相手の死を知らず、胸ををいっぱいにする。ハリコナはケガレを愛してはやれなかったけど、ケガレ/ミソギを救っているのがこの物語のミソなのかなあとも思ったり。

とここまで自由に書き散らして見たが、とにかく難解な舞台。ミュージカルなので楽しいけど考えれば考えるほど救いがないというか…パンドラの箱に残る希望のごとく、暗闇に光るハリコナの死のごとく、この物語は切ないのだ。

 

余談ですが、少年ハリコナが神木隆之介、青年ハリコナが小池徹平だったんですが、過去には小池徹平が少年ハリコナを演じてたそうで。なんだかエモいな…となってしまいました。と思って追加で調べたら、阿部サダヲが初演で少年ハリコナ演じてて今回マジシャン演じてるのやばいな…TRUMPシリーズで言うとソフィ演じてたのにクラウス演じるようなもんだよ。

私は麻生久美子の演じるどうにも幸が薄くてどうにもならん女が好きなのでそれはそれで最高だった。

 

 

 

以上、1月はさっそくオタクしてしまいました。2020年は穏やかにオタクする、が目標なので緩やかに頑張ります。